東京大学運動会バドミントン部の有志部員24名によるGRABAは、大学スポーツが地域社会に貢献できる取り組みとしてボランティア活動を行っています。2020年度後期に引き続き、2021年度後期も公益財団法人ヨネックススポーツ振興財団の助成を受けて実施しています。
GRABAのホームページも開設していますのでぜひご覧ください。
活動に対するメンバー全員の思いを込め、議論を重ねて考案しました。
団体名のGRABA(グラーバ)はフランス語の「成長する」という意味の単語 grandirとbadminton を組み合わせた造語であり、これはスペイン語では「記録する」という意味の言葉になります。
ロゴマークには東京大学のシンボルカラーの水色・黄色を使い、イチョウの葉とバドミントンシャトルを表現しました。
・活動が子供達の成長の一助となること
・活動が東大生自身の成長に繋がること
・活動が東大生、子供達の双方にとって素敵な記憶・思い出になること
これら3つの活動理念に基づき、「コミュニケーション」や「気付き」などをテーマにしながら子供達と一緒にワークやバドミントンを行っています。
2021年4月 2020年度運動会奨励賞受賞!
運動会バドミントン部は、有志部員によるボランティア活動GRABAについて、毎年運動会の発展とイメージアップに貢献した加盟団体に贈られる奨励賞を受賞いたしました。
通常は大会での受賞などに贈られることの多い奨励賞ですが、今回GRABAのボランティア活動について評価をいただけたこと、メンバー一同非常に嬉しく思っています。今後もさらなる発展を目指して活動して参りますので、ご支援のほどよろしくお願い致します。
2018年5月 石川県(テーマ:「どうやってうまく伝えるか」)
・アイマスクのワーク
・算数を通した頭脳ワーク
目隠しした状態で体の動きを伝えたり、背の順に並んだりするワークを通してコミュニケーションの大切さを知ってもらいました。また、目隠しして走ることで挑戦することの大切さ・面白さに触れてもらいました。算数パートでも、切り貼りなど工夫して図形の面積問題を解くことで、考える楽しさを知ってもらう仕掛けになっています。
2018年8月 国分寺ジュニア(テーマ:「考えたことを言ってみる」)
・アイマスクのワーク
・転がせ!ペーパーロール
・ダッシュ ーどうすれば早く走れる?
・バドミントン ースマッシュを速くするには?
・数学教室
メインのワークでは、3〜4人のグループで、2 本のひもで作った傾斜をなるべく長い距離転がるような円柱状のものを、画用紙を使って製作してもらいました。グループメンバーで話し合いながらアイディアを生み出していくことを目的としました。それぞれのワークの後にはフィードバックの時間を設け、何を意識すればよかったかを振り返ってもらいました。
2019年4月 練馬区立旭丘中学校(テーマ:「夢を現実にするには」)
・実は知らなかった練馬区の小噺
・アイスブレイク:クイズゲーム
・マンダラートを使った夢への筋立て
・ダッシュ ーどうすれば早く走れる?
・バドミントン ー目指すプレーに近づくには?
描いた夢を周囲に伝え、それを実現するために目標を立てて何から着手するかを一緒に考えました。アイスブレイクや体を動かすパートでも、「どうすれば上手くいくか」を考えることを意識してもらう工夫を散りばめました。
活動の様子は旭丘中学校のホームページ(http://www.asahigaoka-j.nerima-tky.ed.jp/)にも紹介して頂きました。
2019年5月 石川県強化練習会(テーマ:考えて目的を達成する)
・アイスブレイク:クイズゲーム
・フットワーク:勝つためにはどんなフットワークをすればいい?
・手投げノック
・算数教室
・条件付き試合
全てのワークで「目的を明確にする→達成するための方法を考える→実行する」という流れを大切にしました。最後の条件付き試合では「クリアは1ラリーで一回まで」や「スマッシュなし」などの条件を設定して、普段の試合とは異なる条件の中で勝つためにはどうすればいいか考えてもらいました。
2019年8月 三鷹市バドミントン協会 ジュニア向けバドミントン講習会 @SUBARU総合スポーツセンター
・アイスブレイク:クイズゲーム
・発想力を磨くワーク:画用紙を使って坂を転がりやすい構造物をつくる
・ノック
・対面練習
2020年1月 群馬 (テーマ:「コートの外で感じよう考えよう上手くなろう!」)
・転がせ!ペーパーロール
・アイマスクをして体操・整列
・ミニゲームをして仲間のプレーを分析
・シャトルの番号/ラケットのガットのテンション当て
・パシュート
コートの外で「考える」、また五感で「感じる」ことを中心としたワークを行いました。どうすればより良い工作ができるか、どうやって自分の考えを伝えるか、どんなプレーでのミスが多いか、どのようなシャトル/ラケットがよく飛ばせるか、といった多様な観点から考えてプレーすることの大切さを感じてもらうことができました。
2020年5,6月 オンライン講習会
コロナ禍で対面での講習会や練習ができない中で何かできることがないか模索し、2回にわたる中高生対象のオンライン講習会を行いました。
・クイズ
・コミュニケーションワーク
匠の里
NASAゲーム
前半のクイズでは様々な面から考えてもらうことを目的とし、また参加者に考えを発表してもらうことで、どうすれば正解に辿り着けるかを考えてもらいました。後半のコミュニケーションワークでは、オンラインというコミュニケーションの取りづらい状況の中で、どうすればチームメイトとうまく情報を共有できるかを工夫し、実践してもらうことができました。
2020年9月 三鷹市バドミントン協会 ジュニア向けバドミントン講習会 @SUBARU総合スポーツセンター
今回の講習会は、バドミントン技術の習得だけでなく、お互いに考えていることを伝えあうという「コミュニケーションの難しさ」を実感することを目的として、三鷹市バドミントン協会さん主催のもと開催させていただきました。
<前半:コミュニケーションをテーマとしたワーク>
・ジェスチャーゲーム
与えられたお題に対し、グループのうち一人が体を使ったジェスチャーでそれを表現し、他の人がそのお題を当てるというワークを通じて、言葉を用いないでものごとを伝える難しさ、そして情報伝達手段としての言葉の重要さを実感してもらいました。
・シャトル雪合戦
「ネットを挟んで2チームに分かれ、最初に両チーム同じ数だけ手元にあるシャトルを、制限時間内になるべく多く相手チームのコートに投げ、最終的に自分のコートにあるシャトルの数が少ないチームの勝利」といういわゆる「シャトル雪合戦」を特殊なルールのもと行いました。勝利するための作戦をチームごとに練って実行してもらい、その作戦がうまくいったかどうかについてチーム内で話し合い、その結果をチーム間で共有しました。
<後半:バドミントンの基礎となるラケットワーク、基本ストロークの習得>
・風船を用いたシャトルリフティング
ラケットを使って最初は風船、次にシャトルをリフティングして、両者の違いについて考えたことやリフティングを続けるために気を付けたことなどを小学生に共有してもらいました。
・ノック
ロビングやネットに近い距離から打つスマッシュの手投げノックを行い、基本的なストロークの練習をしました。
・大学生とラリー
今回のバドミントン講習で得た技術を生かす場として、小学生vs大学生の半面シングルス3点マッチを実施しました。
2020年11月 ジュニア向けバドミントン講習会 in 練馬アドバンスバドミントンクラブ
・言葉だけで動きを伝えるアイマスクワーク
・シャトル雪合戦
・アドバイスフットワーク
・白と黒のシャトルを見分けて前後に打ち分けるノック
・半面シングルス5点マッチ
前半の3つのワークは、仲間と話し合うことで得られる「気づき」を感じてもらうことをねらいとして実施しました。またシャトルの色によって打ち分けるノックでは、一風変わった練習の中で、その練習をどのように試合に生かすことができるのかを考えてもらいました。そして最後の半面シングルスは、普段対戦しない者同士なので、小中学生・大学生の両方にとって貴重な経験になったと思います。
参加した小中学生のみなさんからは、「仲間と協力してワークに取り組むことができた」、「普段話さない人とも話せた」、「これからはみんなで話し合って気づきあえるようにしたい」などの声をいただきました。
"今回の企画では、日頃の練習でいかに練習について主体的に考えながら取り組むことが大切かを伝えたくて、様々なアクティビティとバドミントンの打ち合いをしました。実際にほんの数十分の練習で、ある中学生はスマッシュが見違えるように面に当たるようになり、明らかに速いショットを打てるようになったのには驚かされました。若い子たちに無限の可能性を感じたとともに、改めて、自分らの練習でも意識をするかどうかで大きく変わるのだと気付かされました。"
(4年 大室 多聞)
"目隠しした状態で伝えるワークを通してコミュニケーションの大切さを知る、目隠しして走ることで挑戦することの面白さを知るという狙いでアイマスクのワークを考えました。1日を通して何が一番良かったか聞いたところ、アイマスクワークが良かったと言ってくれてとても嬉しかったです。子供達も最初は自分の意思を伝えることに消極的でしたが、ワークを通して最後は積極的になってくれて、やり甲斐を感じました。"
(バド部OB 濱野 雅史)
2021年6月 埼玉県ジュニア合宿での講習会
その他、今後の予定については随時更新いたします。